トップ

大ヒットに死角無し!発売1ヶ月で300万台を突破した「GALAXY Note II」のデザイン開発の秘密を聞く【山根康宏の“世界のモバイル”】

エスマックス - livedoor ニュース2012年11月12日 09時55分

大ヒットに死角無し!発売1ヶ月で300万台を突破した「GALAXY Note II」のデザイン開発の秘密を聞く【山根康宏の“世界のモバイル”】

日本でもいよいよ発売となるSamsungのオリジナリティ溢れるスマートフォン「GALAXY Note II」。昨年発売された初代「GALAXY Note」は世界で1000万台を販売するベストセラーとなった。

その後継機種となるGALAXY Note IIはグローバル市場では、9月から発売が始まり、わずか1ヶ月で300万台を売り上げるなど、既にヒット商品となっている。

5インチを超える大型ボディーの製品がこれほどまで売れる人気はどこにあるのだろうか。GALAXY Note IIの開発に携わったデザイナーに開発コンセプトを伺った。

まず初代のGALAXY Noteが多くの支持を受けた理由はなんと言ってもその大きな画面サイズだ。写真や動画の閲覧のみならず、WEBやFacebookなどのソーシャルサービスを利用する際も大画面であれば見やすく、また仲間と一緒に楽しみながら見ることもできる。さらに本体に内蔵されているスタイラスペン「S Pen」を使うことで、自由に書き込みを行ったり画面のスクリーンショットを撮影したり、切り取ったりするなど、クリエイティブな気分も味わえる。「楽しさ」「創作性」これがGALAXY Noteの大きな魅力なのだ。

とはいえ5.3インチのGALAXY Noteは一般的なスマートフォンと比べて、かなりサイズが大きい。Samsungのプロダクトデザインチーム、責任研究員のジョン・ジェウン氏によると、初代Noteユーザーからの一番の要望は「より持ちやすい、グリップ感のよい形状にして欲しい」というものだったという。そのためGALAXY Note IIは5.5インチと画面サイズを0.2インチ大型化させた一方でアスペクト比を16:9とし、まずは本体の横幅を初代よりも0.3mm細くしている。さらに本体のエッジ部分を曲線を帯びたラウンド形状とした。これにより実際に持ってみると手の平へのフィット感が大きく増しており、初代よりも格段に持ちやすくなっているという。

またグローバル向けのチタニウム・グレーやドコモ向けのアンバー・ブラウンを追加し、ビジネスシーンでも通用するシックで落ち着いた端末に仕上げてきている。上品な本体カラーと表面仕上げを行なうことで、プレミアム感を向上させた製品を目指したとのこと。本体サイズが大きく目立つ製品だけに、外見に高級感を持たせることは製品コンセプトの重要な要素のひとつになっている。このほかにも世界共通カラーとしてマーブル・ホワイトモデルも投入されるが、初代Noteにはピンクなど派生色が後から投入されたように、今後新しい本体カラーのモデルが投入される可能性もあるそうだ。特にアンバー・ブラウンは、今回日本だけの限定色となっているが、評判がよければグローバル展開することも視野にいれているとのことである。

yamane1207_1_02
GALAXY Note IIのデザインは持ちやすさと高級感を重視したと語るジョン・ジェウン責任研究員


一方、GALAXY Noteシリーズのもう一つの特徴が専用のスタイラスペン「S Pen」の存在だ。S Penはワコムの技術を利用した電磁誘導式のペンで、筆圧感知が細かく行えるだけではなくペン内蔵のスイッチを押すことでスクリーンショットを撮れるなど、一般的なスマートフォン向けのペンと異なり、複合した機能を持ったツールとなっている。しかし初代NoteのS Penは、形状が細く、やや持ちにくかったり、活用できるアプリが少なかったりしたことなどから、期待したほどのフィードバックは得られなかったという。UX担当のキム・ユラン責任研究員によると、GALAXY Note IIではS Penをより使ってもらえるようにハード、ソフト両面で大きな改良を加えたとのこと。

まず、S Penの形状は楕円型としエッジを持たせることで握りやすくしている。さらに筆記感をよくするためペン先の素材も硬質樹脂から若干ゴム成分の入ったものに変更。この2つの改良により画面上で手書き操作すると、紙の上でペンを実際に使っているような感覚に近づけることができたという。ノートアプリでは、手書き中にS Penのボタンを押すと前の設定のペン/ブラシに変更できるなど、市販の3色ボールペンのようなギミックを内蔵。性能面を向上させつつペンサイズを小型にして本体に収納するためにNote IIのS Penはワコムとコラボレーションして開発されたとのことだ。

操作面では、S Penを本体からを抜くとすぐに手書きメモがポップアップ表示されるなど、ペンをより多く使ってもらうための工夫もされている。特にS Pen対応の手書きメモ「Sノート」は、多くのテンプレートを内蔵しており、ビジネスからプライベートまで、幅広い活用シーンで利用できるようになっている。うれしい点としては日本向けのSC-02Eには、年賀状や誕生日カードなどが追加されていることだろう。これは日本が記念日や休日を祝う文化であることを反映させたもので、このような各国の文化の違いを反映したローカライズを製品に盛り込んでいる。GALAXY Noteの世界的なヒットの影には、このような小さいサービスと気配りの積み重ねもあるのだろう。

yamane1207_1_03
S Penは使いやすさをハード・ソフトの面で改良したと話すキム・ユラン責任研究員


GALAXY Note IIはその名の通り「ノート」としての使い勝手が大きく改良された。ペンを使って気軽に情報をクリップしたり写真を加工したり、創作までも手軽に行える。またペンを握ったまま考え事をしながら、ペン先を画面の上に持っていくだけでメールやスケジュール内容を表示してくれたり、写真アルバムの中を簡単に見たりすることも可能だ。改良されたS Penはまるで思考と一体化するツールに進化し、GALAXY Note IIの利用シーンを大きく広げてくれるだろう。より大きな画面を搭載しつつ持ちやすくなったGALAXY Note II、日本での展開も楽しみである。

記事執筆:山根康宏

http://news.livedoor.com/article/detail/7132045/
※表示 - 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)